· 

minimo開発のお話 vol.1

こんにちは。

sauce leatherworksシンドーケータです。

今日は僕が愛用するミニマム財布、minimo(ミニモ)についてお話したいと思います。

商品ページはコチラ

この作品、構想から完成までの間で実に2度の奇跡が起こっています。

今回は1回目の奇跡について書きますね。


ミニモは2017.01.18誕生の作品。

5年目になります。

これを作るまでは、小銭入れお札入れ(カルタハーフ)のセットで行動していました。


このセットはとても気に入ってましたが、気になる所が一つ。

お札入れをポケットに入れたまま行動する事が多く、そのまま椅子に座るとポケットの中で押し潰されてしまうという点でした。
(いつかカードが割れたりしそうだなと)


まあポケットから出せばいい話で、割れても自業自得なのですが、せっかく自分で作れるなら一切のストレスを無くしたいと思い構想しました。

ちょうど同じタイミングでステルスカードケースを完成させていて、カードの居場所は決まってました。


いわゆる「小さい財布」を作る時にどうしてもサイズ縮小の邪魔になるのが

「絶対的なカードサイズ」

カードを入れる以上、最小サイズは「カードサイズ」ですもんね。


ステルスカードケースがあれば、ひとまずここは無視できます。


次に考えるのはデザインと仕様。

「ミニ財布 革」などと検索すれば様々な作品を見る事ができますよね。

僕は性格上、それを見てしまうと脳が引っ張られてその枠から出られなくなってしまいます。


ではどうするか。

「作ろうと思うモノに近い情報をシャットダウンする」


シャットダウンしつつも頭では常にアンテナを張りつつ日々を過ごします。


デザインなんかは世の中に腐るほど転がってますからね。(建物、車などなど)


アンテナを張っていると、毎日見てるモノが不思議と違う見え方をしたり、そこからまた違ったアイデアが生まれたり。


そうやって少しずつイメージを膨らませていくのですが、ミニモの場合はとにかくそこに時間が掛かりましたね。

何をどうすれば小さくなるのか、理想の財布ができるのか、見当もつきませんでした。

ミニモの特徴は「巻く」という事。

これには運命的な出会いがあって、1度目の奇跡。

とある海外ドラマを観ている時でした。


良くあるシーン

刑務所に入ったマフィアのボスが刑務官と裏取引をする。

ポケットから出した現金をフェンス越しにこっそり渡す。


誰もが見たことのあるようなシーンですよね。

その時、彼らはどうやってお金を渡しますか?

財布から出す。なんてのは見た事ないですよね。


そう、丸めた札束をフェンスの隙間から渡すのです。



「ミニマム財布」

のアンテナを張りつつそれを見ていた僕の思考が一気に加速したのをよく覚えています。


とても長くなりそうなので、今回はここまで。


次回は2回目の奇跡について書いてみようと思います。